世にも恐ろしい話 中編
というタイトルですが、幽霊とかお化けとか、そういう話題ではありません。
ぶっちゃけ
りもや (右から読んでください) の話。
以下、
りもや のことは
もりおさん と表記(私の精神衛生上)。
私はもりおさんが
だい だい だい 大嫌い です。
それは何故かというのを、前編に引き続き、語るわけです。
アレは私が10代の頃だった。
急須の注ぎ口から
もりおさん が飛び出した経験は、私を
この もりおさんめ、ちょっと 嫌い
に格上げしました。
そう。それだけなら、私と
もりおさん との関係は、ここまでこじれなかった。
その日、私は何気なく風呂場の扉を開いた。
賢明な諸君なら、もうだいたいの察しはついたことであろう。
そう、恐怖はその瞬間に襲ったのだ。
何か、こう軽いモノ…だがしかし、しっかりとした重みのある、
決してゴミとかそういうんじゃない、
微妙な安定感をもったモノが、
私の
頭に落ちた。
数秒固まる私。
それっきり気配のない私の頭の上。
(これは夢。きっとそうね。)
そう心に言い聞かせて、とりあえず鏡で確認してみるも、後頭部だったので見えない。
(…。)
悩んだ私。夢じゃなかったときのことを考えて
(つまり、何かイヤなモノ…例えば「ヤ」がつくのが頭についていたら、
うっかり櫛を入れたとき、大変なことになるかもしれない)
フラフラと台所にいる母の元へとたどり着いた。
「ね、私の頭に何かいる?」
尋ねながら、私は
母の姿が気になった。
母、台所で調理をしているはずなのに、何故か片手に
角材を持っていた。
(未だ 角材を 持っていた 理由は
不明)
「…」
母、無言で私の頭を凝視。
その数秒間の長かったこと。
突然、母が角材を私の頭めがけて振り下ろした!
と同時に私の頭の上を、
何か軽い、
しかし安定感のある思いっきり4本足な生き物が駆け回ったッ!!
「ぎゃーーーッ!」
こだまする私の悲鳴。
角材は私の頭を掠ったのでさほど痛くなかったけど、
体の上をアイツが走り回ったって事がショックでたまらん…
後から聞くところによると、母はちゃんと
もりおさん だけを狙ったそうです(当然)。
角材に追い回された
もりおさん は、私の頭からダイブして足下に落下。そのまま逃走。
あ…ありえん。
他にも、食器を洗おうとしたらシンクから垂直飛びで飛び出すこと×3回。
勝手にドアに挟まって息絶えること×無数。
だがしかし。
これだけの体験が、私を
アンチ りもや(右から読んでください) に仕立て上げたわけではない。
後編へ続く。
(はあはあ)
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