その夜

葉月

2008年05月05日 16:07

最近自宅パソの電源を入れることも月1になり、

うっかりティーダブログのIDとパスワードも忘れかけていた

覚醒率80%の葉月です。てへ。


さて、現在私ら家族は一つの部屋に5人が寝ている状態である。

セミダブルベッドの上には長男と主人。

その下にお布団を並べて2番目、3番目と私の3人。

ウサギ小屋と称される日本の家庭にはよくある光景かもしれない。





その夜。

主人はハッと目が覚めたらしい。

眠っていても、何かの気配を感じ取ったんでしょう。

ベッドの側は窓ガラスになっているのですが、彼はふと視線をそこへ向けたのだった。

なんと!!

外套の明かりが漏れるその隙間から、

にゅ~う

と黒く細長いモノが唐突に伸びてきたのだそうです。


ソレは、あっという間に主人の頭をわしづかみにしたのだった。


(これはだッ!)


主人は一瞬のうちに全てを悟った。


宇宙人の腕に間違いないッッ!!)


宇宙人…地球外生命体のことである。

高度な知能を持つ彼らは、地球の生物に興味を持ち

時々家畜や人をサンプリングしては実験しているという。


「た、助けてッ!!葉月ぃ~~子どもたちぃ~~」


彼は妻や子ども達の名前を叫んだ。

しかし、草木も眠る真夜中の出来事である。目の前で家族はスヤスヤ眠ったまま

彼の身に降りかかった惨劇に気付くこともない。

宇宙人の腕は、その細さからは考えられないほどの力で主人を引きずり出し

彼は抗う術もなく宇宙人に頭をロックされながら、空へと持ち上げられていく。

だんだん小さくなる我が家の屋上。

それを呆然と眺めながら、彼は悲しくてならなかった。








「という夢をみたんだよおおお」

夜中、主人は私をたたき起こしてそんな内容を宣ったのだった。

私が思うに「はじめてのWii」っちゅうゲームに、

アダムスキー型UFOに、自分の顔のキャラクターがさらわれるシーンがあったのと

アースグーグルで自分ちを見て喜んでいたっちゅう体験が

うまいぐあいにミックスしただけなんじゃないだろうか。

それでリアルな夢を見たんだろうケド、

話した後、気持ちよくぐっすり寝やがったダンナの首をしめたろか?!

とホンのすこぉーしだけ殺意を覚えたのでした

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