電話にでんわ

葉月

2007年02月23日 13:17

(すみません、あんまりタイトルに意味はありません)



確かコレは数年前の話なんですが、

真面目でストイックな話題ばかりを提供する当ブログでございますが(しつこい)

今日はちょっとアダルティーなカンジなんで、

ちょっと伏せ字があります。(ぺこり)






今、私は育児休業中で、時間的に余裕のある生活をしておりますが

お仕事中はのんびりネットなんてできませんでした。

仕事が終わって、どばばーっと買い物をして家へ帰って洗濯物を取り込んでご飯作って煮ている間に風呂に入って簡単に掃除してああしてこうして…云々。

というのを、義父んちから子どもたちが帰ってくるまでにやっておかなきゃならんのですな。

もともと短気な私なので、

この一連の作業中はかなり苛々しているわけです。



その日も、私はゴゴゴーと換気扇をフルに回して、チャンプルーとかを

作っていたんだはず。







そしたら、電話が鳴った。

「あーもうこんな忙しいときに誰じゃ!」

と悪態をつきつつ、受話器を取る私。





だがしかし、相手はボソボソ声で全く何をいっているのかわかんない。






「…もしもし、電話が遠いようですが?」

ワタクシ、苛々しながらそう言った。

後ろで回りまくる換気扇の音がうるさいのも悪いんですが、

いったん受話器を置いて換気扇止めに行くのも面倒だなーとか、思ったんです。

「…ボソボソ…」

電話の相手、どうやら男性のようだった。

しかし、全然聞き取れない。

「電話が遠いようですよ?」

苛々度プラス40%

「…………しませんか?」

相手の声が、少しずつだけど大きくなってきた。

だが、語尾しか聞き取れない。

…しませんか?ってことはセールスである。



(私に何かモノを売りたいのなら、もっとハッキリいいなさい!)



私も苛々度60%くらいになっていたので、

「もっと大きく言ってください」

とゆってみた。

だが、相手は

「………しませんかっ?」

ちょっとだけ声が大きくなっただけ。(しかも語尾だけ)




あんぎじゃびよ~~!なんねーこのやる気のない営業は?!




どうも、声からすると若いにーさんのようなので、

若者らしく、もっと覇気があってもええんじゃないだろうか?!

とワタクシ、老婆心もあってこうアドバイスしてあげたんですな。

「もっと大きく、はっきり言ってください!」

「…」

相手、一瞬ひるみました。

でも、厳しい社会を乗り切るには、電話での営業は「はっきり・大きく・ゆっくりと」を

ちゃんと守ってお仕事して欲しいと思うんですよ。

だから私は彼の勇気あるセールストークを期待していた。





…が。




沈黙の後、彼は意を決したように叫んだのだ。


「テッ…テッ…テレフォン○○○しませんかっっ!!」



「…」


「…」



ほんっとうに勇気を振り絞って叫んだんだと思う。

なんだか、やけっぱちなカンジが漂っていたし、その後の沈黙もむなしさが漂っているというか。

てか、最初から、テレフォンナントカってゆっていたんだろう。




…私は、その勇気ある一言を、何度もいわせていたらしい。







ここは、ごめんね、おばさん気が利かなくて、と謝るべきか?









ちょっと考えて、私は静かに受話器を置いた。








というのを、何故か食器を洗っていたときに思い出しました。



後に職場で同僚に話していたら、側にいた上司が大爆笑していた。

何度もいわせるなんて、ひどいといわれたんだけど…

え?

そんなにひどいことした?

だって、ホントに聞き取れなかったんだもん。

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