2006年11月13日

世にも恐ろしい話 後編

というタイトルですが、

これは前・中編に引き続き YAMORI の話です。決して霊魂とか生死に関わる大事件とか、

そういうんじゃございません。

YAMORIとは、アルファベットで表示すると格好いい気もしますが、

あの4本足の家に住み着いたりする、凶悪なは虫類の事です。





それらがどれほど凶悪な生き物なのか、

前・中編に引き続き、訴えようということなのです。








あれは私が10代後半か20代にさしかかった頃のことだった。






私は夢とうつつの境で惰眠を貪っていた。


季節までは覚えていないが、結構過ごしやすい時期だったんじゃないかな。

(そろそろ起きよっかなー)

と思いつつ、私は夢を見ていた。




私の左手に 適度な弾力と心地よい冷たさのあるプニョプニョした物体があり

当然のように私はニギニギして幸せに浸っていた。


賢明な諸君は、だいたいのオチは読めたことであろう。





あの気持ちのよいニギニギ感を、私は生涯忘れることはできない。

例えれば、感触はつきたてのお餅だが、ほんのりとした冷たさ。

まるで、触っているだけで喉の渇きが潤されるような癒し。

ニギニギ…ニギニギ…ニギニギ…







私は突然我に返った。

勘、と言うべきモノだろうか。

瞬時に

「これは夢なんかじゃないッ」

と根拠もなくわかってしまったのである。




(何か 私の 左手に いる !?)


おそるおそる握った左手を開いてみて









「ぎょええええーーーーっっっ!!!」







私の叫び声は、家族を全員起こしたほどだったようだ。















いちいち書くまでもないとは思いつつ状況を説明すると、




結構大きな大人の もりおさん が

私のてのひらで 



























(私は 息絶えた もりおさん をぶんなげたんだろうか?)




その数分間の記憶はとぎれている。




もちろん、死ぬほど手を洗いました。





その後、私はちょっとしたトラウマを抱えることになったんである。



もりおさん が息絶えたのは 私がニギニギし、圧死させたんだろうか?)

とか

(あの もりおさん は、家族の誰かが片づけてくれたんだろうか?)

等々。






だから、私は奴らが だいっきらいだーー!だー だー







というのが、私の嫌いな理由なんですが。


最近になって、新たな事実が浮上いたしました。






当時、妹は隣の部屋で寝ておりました。


ふと、夜中に目が覚めると 死にがた~の(訳:死にかけた)もりおさん がいたそうな。


妹、(私の部屋で死ぬんじゃねー!)と怒りに満ち、扉を開けて隣にぶん投げたと…ッッ!!!


バカヤロウ、それは私の部屋じゃーーーっ!!!





私は、この妹の告白を聞いたとき、


世界人口60億人のこの世の中で 最も遺伝子的に似ているであろう 妹が









だと思いました。





というのは前置きである。

世にも恐ろしい話は、後編から最新版へ続く…(ふう~)。


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Posted by 葉月 at 05:55│Comments(7)徒然と
この記事へのコメント
ギョエ~ッ。気色悪っ・・・
掌で舌出して・・・上目向いて・・・
想像するのはやめておきましょう。

妹さん、すごいですね。
窓の外に出すのが普通ですが・・・
世界人口60億人のこの世の中で 妹さんと最も遺伝子的に似ているであろう葉月さんも同じ事をしていたかも!?
と、ふと思いました。
Posted by マッサ at 2006年11月13日 09:35
たまらないですね~
想像しただけでも身の毛がよだちます。。。
ある意味、霊魂の話より恐ろしい気がします。。
息絶えたYAMORIをグニュグニュ握り締めていたなんて。。
私の生涯にそのような事が起こらない事を祈ります。。
私、あまりYAMORIのこと気にしてなかったんですが、
この「もりおくんと私の生活」3部作を読み終えた今、
どこかで、彼と目があうと、卒倒しないか心配です。。。
3部作、非常に面白く読ませていただきました。。
次回の作品はいつ頃になるのでしょうか?
期待してます!
Posted by gen at 2006年11月13日 16:57
>マッサさん

人間の記憶というのはよくできたもので、
私のてのひらにいらっしゃったもりおさんは
蝋人形のように美しい姿のままでございます(本当)。

私は世界でも希に見る良くできた姉、
言い換えれば クイーン オブ 姉 なので
そんな中途半端ことはいたしませぬ。

やるなら、もっと的確に 顔の上に置くとか、
靴の中に忍ばせるとか(うわー想像したら倒れかかりました)。


>genさん

ふう~=3(ため息)

なんで私はあんなのをグニュグニュしていたんでしょうねえ~(遠い目)。
今考えてもありえない話ですな~。
あああ~~~(涙)。
モリオさんの恐怖は、突然やってきます。
奴らは油断している隙を狙ってくるのです。
何て凶悪な連中なんでしょう!
だからgenさんもお気をつけくださいませ。
奴らはターゲットの隙を窺っているのです。

モリオ保険というのが出ないかなー。
驚かされた分だけ保証されるっての(なんだそりゃ~?)
Posted by 葉月 at 2006年11月14日 09:36
・・・・・・・・・・。
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・;
Posted by OL@ at 2006年11月15日 18:08
>OL@さん


……
………(T_T)

(だから、わたしは 奴らが 嫌い なんざんす)
Posted by 葉月 at 2006年11月16日 20:14
すごい物語が始まるのですね、、
 はじめまして ぴ~やしサンの水木しげるワールドから伺いました^^

ワクワクしながらお邪魔いたします。
Posted by ひろぶぅ at 2008年01月18日 15:18
>ひろぶうさん

どうも、返事がものすごく遅れましてスミマセンすみませんスミマセン。
初めまして!初めましてでこんな変なネタでゴメンナサイ(笑)。
できればヤモたちとの出会いは回数を重ねたくない私をどうぞよろぴこ~。
Posted by 葉月 at 2008年01月28日 16:16
 
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